ラボ環境
データライブでは従来よりEOSLマルチベンダー対応の第三者保守サービスをご提供しておりますが、保守サービスの対象範囲をさらに広げ、より多くのお客様に喜んでいただくために、保守技術の開発に日々取り組んでいます。HDDなどの検査方法についても、より精度高く効果的な方法へのブラッシュアップを行い続けています。
保守技術や検査方法などを開発しているのが東京テクノセンター2Fにある保守技術開発エリア。お客様システムと同等の環境を構築し、障害の再現や保守手順の確認を行うこともあります。
エンジニアを支えるナレッジ
イントラネットに構築している「データライブ Knowledgebase(KB)」に技術情報を集約。年間約2,000件のナレッジが蓄積されています。エンジニアはこちらのKBであらかじめ技術情報を確認した後、オンサイト対応を行います。技術情報やこれまでの経験により得られた知見を全社で共有し、高い水準での作業レベル統一を図っています。
検査技術
HDD故障率0.5%という数値を実現
データライブが導入しているHDD検査機器は、HDDの各モデルごとに最適なパラメータ設定を行うことが可能。
さらに独自で組込開発した個体管理するための画像・検査ログ記録システムで、検査工程を短縮しながら、同モデル・同個体故障時の履歴確認や、同モデル・別個体故障時の参照データとして用いられています。
検査工程を導入後、データライブ出荷HDDの故障率が3.5%から0.5%まで減少し、品質にばらつきのあるディスクについて、再利用の標準化を行いました。
さまざまな検査・診断ツール群
環境によって障害が再現できない場合、サージ(電圧上昇)やサグ(電圧降下)による異様動作の可能性も考慮します。データライブ 東京テクノセンターには電圧・電流の異常記録を行うパワーウォッチ・クランプロガーが備えられています。
リフレッシュバッテリー(セル交換)
「リフレッシュバッテリー」とはサーバのRAIDコントローラー用バッテリーのセルを新品に交換して再生したものです。「EOSL保守サービス」を展開する上で、バッテリー交換は避けることができない課題でした。当社では日本国内のバッテリー専門業者と共同でセル交換品を開発。バッテリー寿命問題を解決しました。
なお安価で粗悪な他国製のバッテリーも存在しますが、性能だけでなく、安全性に疑問が残ります。信頼できるバッテリー専門会社によるものではない再生製品・類似品には、どうぞご注意ください。
- 駆動時間が短い
- 動作不良が生じる可能性が高い
- 発火事故・本体故障の危険性